仕事復帰したのに・・・編

2014年 12月中旬

やっと点滴抗がん剤エルプラット治療が終えてしゃっくり地獄からも解放され、錠剤(TS1)のみの服用になったので本格的に仕事復帰を果たしました

復帰してすぐの頃、仕事から帰り、長男の塾を車で送りに行った時、視野が狭くなる感覚を覚えました。

背中がゾクゾクし家に帰って嘔吐、下痢が激しくなり

「風邪かなぁ~」

抗がん剤TS1服用中で免疫が下がった状態で仕事していたからかなぁと思っていましたが・・・


翌朝まで治まらず仕事を休み、昼まで寝ていたのですが少し水分を取ってもすぐ出してしまい、手足に力が入らなくなってしまいました

車の運転も危ないと判断し嫁に病院まで送って貰いました

病院に行って体重を測ると55kg!
えっ!一昨日まで60kgだったのに
完全に脱水症状でした

すぐに点滴、白血球の数を増やす注射をして症状が回復するまで再入院を余儀なくされました。
それでも白血球の数値が改善されないため少しの間、抗がん剤をストップする事になりました。

そして今回の入院で血液検査、造影CTを行いました・・・
恐らく医療従事者や抗がん剤治療中やその家族なら解るかも知れませんが、
CEA(腫瘍マーカー)の値が基準値をオーバーしていました。

CEA(腫瘍マーカー)
癌の可能性を示す指標
早期がんの発見に役立つような“腫瘍マーカー”は見つかっておらず、病状の進行度を判定するとき、あるいはすでに行っている何らかの治療の効果を見極めるようなときに、検査が行われることが多いようです。
“腫瘍マーカー”は、何らかのがんが疑われる場合、診断に至るまでの1つの手段として、その値を測定します。検査の結果、体液(血液)中の“腫瘍マーカー”の値が高いほど、特定のがんを発症している可能性が高くなります。ただし、“腫瘍マーカー”は、あくまでも「特定のがんを発症している可能性」として、捉えられるものです。特定の“腫瘍マーカー”が一定以上の数値を示している場合は、さらに詳しい検査を行い、確定診断を行う必要があります。

そして造影CTの結果が出て何故か家族も一緒にという事で嫁に来てもらい、Y先生より説明を受ける事になりました・・・

Y先生は
「・・・右腹膜あたりに黒い影があるのがわかりますか?・・・術後の炎症かも知れませんが・・・転移している可能性もあるかもしれません・・・」
(3週間前の検診では無かったのに・・・)

嫁が

「先生の見解で転移の可能性は何割でしょうか?」

「・・・9割方転移かと・・・」

ちょっと悔しそうにY先生が言ってくれました。
僕はいつも本心を言ってくれるY先生で良かったと思います。なぜなら敵が分かりベストを尽くして戦えるのだから・・・

「分かりました!Y先生最悪転移だとしても早く見つかったので入院してラッキーでした!ベストを尽くすには僕は何をすればいいですか?」

Y先生が顔が晴れやかになり

PET検査を受けて診ましょう!」

体調と免疫力が復活するまで入院し
また当分仕事を休む事になったのです・・・


2014年の年末最後の日に予約しPET検査をする事になりました。

PET検査
検査薬を点滴で人体に投与することで、全身の細胞のうち、がん細胞だけに目印をつけることができます。
専用の装置で体を撮影することで、 がん細胞だけを見つけることができます。

次回・・・泣かないって決めたのに・・・編

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